オリックス・西名弘明オーナー代行兼球団社長（７３）が２７日、東京都内で開かれた
オーナー会議に出席。米大リーグ、マーリンズからフリーエージェント（ＦＡ）となった
イチロー外野手（４４）について今オフ、初めて口を開いた。本人の意思を尊重しつつ改めて
ラブコール。いつでも古巣に復帰できるよう、支配下登録選手の枠を空けて待つ意向を明かした。

　海の向こうで心ゆくまでプレーしてほしい。だが、同時にオリックスのユニホームを再び
着てほしいという願いも揺るぎない。西名オーナー代行兼球団社長が今オフの去就に注目が集まる
イチローについて初言及した。

　「僕らは『はよ帰ってきてほしい』と思うけど、これは彼が決める問題。ずっと（意思を）
尊重してきている。彼の場合はゆっくり待たな。条件でどうという話じゃない。彼がやりたいと
言ったら、受け入れます」

　レジェンドと親交の深い同球団社長のラブコールは仕事納めの風物詩。しかし、今年はイチローが
マーリンズからＦＡとなった。メジャー球団への移籍を最優先に代理人が動いているが、果たして
日本の古巣首脳の認識は－。関心度の高さから“１カ月前倒し”した発言もやはり、イチ愛に満ちていた。

　当然、良好な関係は続いており、イチローが現在、行っている兵庫・神戸市内での自主トレにも
球団関係者が訪問。球団幹部によれば、かねてよりイチローから「メジャー球団との契約がなかった場合は、
オリックス復帰を考えさせていただくかもしれない」という趣旨の意向も伝えられているという。
フロントも本人が納得いくまで模索した末、日本球界復帰を決断した場合に備え、常に
支配下登録選手の枠と代名詞の背番号「５１」を空けておく方針だ。

　「それ（枠）は（当然）ね。（復帰すれば）野球界だけじゃなく、盛り上がるんじゃないか？　
イチローの野球を見てない人も結構、増えていると思うよ」と西名球団社長。現実となれば
戦力アップはもちろん、影響力も球界に止まらない。オリは「５０歳現役」を掲げている４４歳の
天才打者の考えを最大限にくみとり、いつでもウエルカムのスタンスを貫く。

サンスポ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171128-00000505-sanspo-base